中部空港(愛知県常滑市)の沖合で進む土砂の埋め立て工事を巡る談合事件で、別工事の入札でも不正があったとして、愛知県警は14日、国土交通省中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長・藤田亨(61)、土木業者「丸昇建設」(三重県尾鷲市)の元会長・小倉章弘(65)の両容疑者を官製談合防止法違反などの疑いで再逮捕し、発表した。2人の認否を明らかにしていない。
操査2課によると、問題の入札は、埋め立て区域の目印となる標識(ブイ)の製作・設置工事。藤田容疑者は2021年3月上旬ごろ、小倉容疑者に予定価格に近い金額をSNSで伝達。小倉容疑者は「山野建設」(三重県伊勢市)側に情報を伝えて落札させ、入札の公正を害した疑いがある。丸昇建設は下請け工事を受注していたという。
入札は同年3月29日に総合評価落札方式で実施され、山野建設が1億7500万円で落札(落札率98・64%)。他に2社が応札したが、いずれも予定価格超過で失格していた
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