(中略)
1.5度より上は死刑宣告
ただ、こうした取り組みはいわば対症療法で、気候変動対策そのものが進まなければ、すべてがむだになりかねません。
11月、イギリスのグラスゴーで開かれている国連の会議、COP26の最大の焦点は世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えることで一致できるかどうかです。
COPで演説したモルディブのソリ大統領は、世界のリーダーたちに次のように訴えました。
ソリ大統領
「モルディブは気候変動で地図から消えるかもしれないとよく言われるが、その現実を実感している。島は少しずつ海に飲み込まれている。その運命はほかの国々が待ち受ける厳しい未来の暗い兆しとなるだろう。これが気候変動に先手をうつ最後のチャンスになるかもしれない。どうかこの機会をむだにしないでほしい」
モルディブの将来は世界が温室効果ガスの排出削減を約束し、それを実行できるかにかかっています。
特に日本を含む先進国には、資金や技術の提供などより多くの責任があります。
そしてモルディブや世界を守るために私たち一人一人にもできることがあります。