愛知県弥富市の中学校で、男子生徒が刺され死亡した事件で、逮捕された同級生の生徒は、包丁を「ネットで買った」などと話していることが分かりました。

 (倉橋友和記者報告)

 24日に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された14歳の男子生徒について、警察は25日朝、容疑を殺人に切り替えて送検しました。

 24日午前8時ごろ、愛知県弥富市にある中学校の廊下で3年生の男子生徒が隣のクラスの男子生徒に腹部を刺され死亡しました。

 逮捕された男子生徒は警察の調べに対して「間違いありません」と容疑を認めています。

 その後の捜査関係者への取材で男子生徒は、凶器となった包丁を、インターネットで事前に購入したという趣旨の供述をしていることが分かりました。

 さらに被害者の男子生徒を教室から廊下に呼び出していることから、計画的に犯行に及んだ可能性があります。

 また被害者の生徒との間にトラブルがあったという趣旨の供述をしているということですが、今のところ教育委員会は具体的に把握していないとして、警察は何が犯行の動機になったのか、少年事件ということもあり慎重に捜査を進めています。

 一方、事件が起きた中学校では25日朝、全校集会が開かれ校長が「この中学校は1つの家族のようなものだと思っている」と話し、全員で黙祷(もくとう)を捧げたということです。

 中学校では事件のあと体調不良を訴えた生徒もいたということで、スクールカウンセラーを増員して対応にあたっています。
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