「お父さんの仕事は人殺しなの?」死刑に直面する人の悩みを放置したままでいいのか(プレジデントオンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/623867a50151c287a397543aa029658c8c03d8fc

ここで知ってほしいのは、加害者に対して死刑を望む遺族もいれば、望まない遺族もいるということ。弟を殺害されたある男性は死刑反対の発言をすると「被害者感情を考えたことがあるのか!」と問われることがあるそうです。彼はこう語っていました。

「被害者には、犯人の死刑を望む生き方しか許されないのだろうか」
「みなさん私の弟などが殺された事件を、いま覚えていますか?  当時はずいぶんと騒がれましたが、時間が経つと何事もなかったように忘れられていきます。死刑は抑止力にならないし、時間が経てば忘れ去られていくんです」

時間が経てば忘れ去られていく――。そこには我々メディアの問題もあります。死刑執行後、遺族から「これでひとつの区切りが付いた」というコメントを引き出し、型どおりの報道を終える。そして、事件そのものが忘却の海に沈んでいく。