https://www.asahi.com/articles/ASPDF7J7SPD8UTIL02P.html

骨代謝研究で文化功労者の須田立雄さん、立川市役所を訪問

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の基本的な治療薬となる物質を考案し、今年度の文化功労者に選ばれた昭和大名誉教授の須田立雄さん(86)が、東京都立川市役所を表敬訪問し、清水庄平市長ら市幹部と、研究内容や今の暮らしなどについて歓談した。

 須田さんは同市出身で、現在も市内に住んでいる。東京医科歯科大の助教授を経て、昭和大の教授や歯学部長、理事を歴任。日本の骨代謝研究を黎明(れいめい)期から支え、カルシウム代謝を調節するビタミンDに着目して研究を進めた。

 8日に訪問した須田さんは、自身の研究とからめて「高齢化社会になり、筋肉と骨が良くないと、歩けなくなったりして楽しい老後が過ごせない」などと、足腰が弱って動けなくなる「ロコモティブシンドローム」について解説。今も市内のジムに週4回通って、筋トレや水中ウォーキングしていると笑顔で語った。