消防隊員を応援、日の丸の激励メッセージ届けたい…千葉の小6が福島・楢葉へ自転車で
2022/01/05 13:09

 東京電力福島第一原発事故で被災した福島県楢葉町で活動する消防隊員を応援しようと、千葉県柏市の小学6年生、渡辺祐輝君(12)が、全国の消防隊員の激励メッセージを書き込んだ日の丸の旗を贈り続けている。将来、消防士になりたいという渡辺君は、2月には柏市から楢葉町まで約200キロを自転車で走破し、新しい旗を届ける。

来月自転車で

 渡辺君は2月下旬に自宅を出発して国道などを通って海沿いを北上し、3日間かけて楢葉町の双葉地方広域市町村圏組合消防本部(双葉消防)を目指す。

 幼い頃から消防車が大好きで、父親が車で各地の消防本部に連れて行ってくれた。消防隊員から、消防車やレスキューなどの話を聞くのが楽しみで、隊員に憧れるようになった。

 双葉消防の隊員の活躍は小学3年の時にテレビ番組を見て知った。「家族が被災し、また津波が来るかもしれない状況で、住民の救助や捜索活動を続けた。つらい気持ちを思い、泣いてしまった」と振り返る。復興に向けて頑張っている隊員に感謝や尊敬の気持ちを伝えようと、2018年から全国の消防本部を訪ねた際に日の丸にメッセージを寄せ書きしてもらう活動を始めた。

 各地の消防隊員の中には震災直後に被災地に派遣された人もいて、快くメッセージを書いてくれた。「消防士の心は一つ」「復興への道のり、私たちも共に歩みます」――。縦70センチ、横105センチの日の丸が手書きの文字で埋まった。

 この3年間で訪ねた消防本部は35都府県に上る。

※略※

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220105-OYT1T50115/