0〜2歳児「夜9時以降就寝」半数…共働き増加で早めの寝かしつけかなわず
1/9(日) 23:38

 2歳以下の乳幼児を持つ親の68・8%が「午後9時までに子どもを寝かしつけたい」と考える一方、実際には半数超の子どもの就寝時刻が午後9時以降になっていることが、江崎グリコの調査でわかった。共働き世帯の増加などを背景に、理想通りにはいかない育児の現実が浮き彫りとなった。

 調査は昨年10月、0〜2歳児を持つ親800人にインターネットで実施した。子どもの就寝時刻は午後9〜10時が36・2%と最も多く、午後10〜11時は12・8%、午後11時以降が4・8%だった。午後9時以降に寝る子どもが全体の53・8%を占めた。

 子どもの睡眠の実態についての設問(複数回答)では、「就寝時刻がばらつく」(39・8%)、「眠りに就く時間が遅い」(23・0%)、「寝かしつけに時間がかかる」(19・8%)といった悩みが目立った。

 調査は、熊本大学名誉教授で小児科医の三池輝久氏が監修した。三池氏は「乳幼児にとって、睡眠は脳を育てる大事な時間。夜の睡眠時間は9〜11時間が理想的で、週に1日は午後8時までに寝かしつけるのが望ましい」と説明する。共働きなどの事情で就寝時刻が遅くなる家庭も少なくないが、「親が早く帰宅できるよう、社会や企業がサポートする仕組みが必要だ」と指摘している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8bf07600e98802ccde544d90e5f0a42e19902e6