北九州市で去年5月、複数の高級車を燃やしたとして放火などの罪に問われている男の裁判で24日、被告の男に懲役3年6か月の判決が言い渡されました。

高級車に火をつけたとして、24日に判決を受けたのは、福岡県苅田町の無職・浮田夢来被告(20)です。

判決によりますと浮田被告は去年5月、2日間にわたり北九州市小倉南区の駐車場など4か所で、高級車のベンツなどあわせて5台に火をつけ燃やしました。

浮田被告はこの前日、福岡市西区でも車2台に火をつけ燃やした疑いで逮捕されています。2台のうち1台は、勤務していた風俗店の上司の車でした。

これまでの裁判で動機について浮田被告は「(給料の)お金が振り込まれていなくてムカつきました」と話し、職場での給料の未払いが犯行の引き金になったと説明しました。

さらに高級車ばかりに火をつけたことについて浮田被告は「嫉妬です。一生懸命働いても、この車に乗れない」と述べ、自分では購入できないという嫉妬心からだったと言いました。

福岡地方裁判所小倉支部で24日に開かれた裁判で、森喜史裁判長は「自己の不満を無関係なものに転嫁して晴らすという身勝手なもの」と指摘しました。一方で「一部犯行について自首が成立する」などとして、懲役5年の求刑に対し、懲役3年6か月の判決を言い渡しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2f67a8054a91e49a51491826d5ad769b388a9953