サプリ飲むだけで「胸大きく」、SNSで「ステマ」指示…消費者庁が措置命令

 消費者庁は9日、SNSへの通常の投稿を装い、根拠なく豊胸効果をうたうサプリを宣伝していたとして、健康食品販売会社「アシスト」(東京)と通信販売会社「アクガレージ」(同)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。

 こうした宣伝手法は「ステルスマーケティング(ステマ)」と呼ばれ、近年、問題化。消費者庁がステマを虚偽表示と認定し、命令を出したのは初めて。

 消費者庁によると、両社は2018年3月以降、「ジュエルアップ」というサプリをサンプルで渡した女性たちに、商品と一緒に写った写真などをインスタグラムに投稿させた。その際、「バストアップ」「胸大きく」など特定のハッシュタグを付け、サンプル品だと明かさずに投稿するよう指示していた。

 消費者庁は、投稿内容を具体的に指示していることから、両社による表示だと判断した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211109-OYT1T50222/
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