
佐藤栄作元首相はワイフ・ビーター・・・ その佐藤さんは日本人でただ一人「ノーベル平和賞」を受賞したぞ!!(なんか文句があるのか!?) - 矢嶋武弘の部屋
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(前略
実は私も若い頃はワイフ・ビーターであった。“自己弁護”するために、わざわざ佐藤栄作元首相の話を持ち出したようなものだが、それで私の「非」が許されるわけでもない。私も短気で癇癪持ちだったから、妻が生意気なことを言おうものなら、つい手が出てしまったようだ。
それに、口喧嘩になると女の方が男より達者である。女の方が理屈、屁理屈を問わずベラベラとまくし立てるのだ。女は1時間でも2時間でも平気でしゃべる癖があるから、口ではたいていの男は敵わない。しかも、喧嘩になると女は男の過去の「非」を洗いざらいぶちまけるのだ。「あの時、あなたはこうだった」「その時、あなたは冷たかった」などと、過去のことを何もかも持ち出してくる。これには敵わない。そうなると、ついカッとして手が出てしまう。
私が結婚した直後、親しい某先輩がアドバイスをしてくれた。「女はずるいからな。何かあるとすぐに泣くもんだ。涙は女の武器だからな。それに騙されるなよ」
この忠告は今でもよく覚えている。そこで新婚当時から、妻が生意気なことを言うとガツンとやっていたが、やはり妻は顔をゆがめて泣いたりしていた。少し乱暴だったかと反省したりしたが、ワイフ・ビートは止めなかった。
ところが、少し卵巣機能不全でなかなか子供が出来なかった妻が、2年余りしてめでたく懐妊した。もちろん嬉しかったが、その頃何かのことで夫婦喧嘩になった。私は例によって殴ろうと拳を上げたのだが、妻のお腹に赤ちゃんがいると思った瞬間、殴れなくなった。あれは不思議な体験だ。妻を殴ることは赤ちゃんまで殴ることになると感じたのか、拳を下ろしてしまった。殴れなかったのである。
あれは男親の本能と言うものだろう。妻が女というより“母体”に見えたに違いない。結局、赤ん坊が誕生するまで私は妻を殴ることはなかった。
殴るというのは野蛮な行為である。これは好ましいことではない。しかし、男が結婚して家庭を持つと、それは「家長」になるということではないか。昔はたいていの男がそう考えた。だからワイフ・ビーターになっても良いということではないが、最近の男どもを見ていると、どうも軟弱で優し過ぎるような感じがしてならない。逆に、妻に罵倒され殴られているのではと疑ってしまうほどだ。これも時代の変化なのだろう。今の若い男たちは結婚して「家長」になるという意識、自覚があるのだろうか。
どうも“古い人間”の話になったようだが、昔は、たとえ吉永小百合さんのような女性を妻にしても、夫は妻を殴ったと思う。そういう時代だったのだ。
(後略