生放送で反戦を訴えたロシア国営テレビのスタッフ釈放…14時間に及ぶ尋問、罰金3万ルーブル

ロシア国営テレビの職員が、生放送で反戦デモを行い、逮捕されました。

彼女は14時間の尋問の後、釈放された。

彼女のデモは、ロシアの新しい戦時検閲法により、最高で15年の禁固刑になる可能性がある。

生放送中に抗議行動を起こしたロシア国営テレビ局の編集者は、警察に拘束されている間、2日間眠らずに過ごしたという。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)はモスクワの弁護士会会長であるセルゲイ・バダムシンの言葉を引用して、彼女の罰金は3万ルーブルで、その対象はオンエアの中断ではなく、デモの理由を説明する事前に録画した映像だったとしている。

しかし、彼女のデモがクレムリンによるウクライナ侵攻の定義に反するものであれば「虚偽の情報」と見なされ、メディアが戦争を「戦争」と呼ぶことを妨げるロシアの新しい戦時検閲法によって、最高で15年の禁固刑になる可能性があるという。

マリア・オヴシャニコワはロシアのニュースメディア、チャンネル1のニュース番組で「戦争を止めろ!戦争反対!」と叫んだ。その時、彼女は 「プロパガンダを信じるな」「彼らはここで嘘をついている」と書かれた紙を掲げていた。

ロシア国営放送のニュース放送中に、一人の女性がこう書かれた看板を持ってステージに駆け込んできた。

「戦争を止めろ! プロパガンダを信じるな。彼らはここで嘘をついている」

釈放後のビデオ声明で、彼女はこの数日間を「苦しかった」と述べている。

「文字通り2日間眠らずに過ごし、14時間以上の尋問を受けたからだ」

オヴシャニコワは3月15日に警察の拘束から解放された後、声明でそう述べた。

「私は親族や友人と連絡を取ることを許されなかった。法的支援も受けられなかったので、かなり困難な状況にあった」と彼女は付け加えた。

マリア・オヴシャニコワは、釈放後初めてコメントした。

彼女は、応援してくれた人々への感謝とともに、2日間寝ておらず、14時間も尋問されたと述べている。明日は正式なコメントを出すという。

彼女はまた、「サポートしてくれた友人、同僚に感謝したい」と述べ、拘留された後なのでリラックスする時間が必要だと付け加えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d220060cd929e7328ccf3143acfe47a203ca2945