新型コロナウイルスへの感染後、女性の方が男性に比べて倦怠(けんたい)感や味覚・嗅覚(きゅうかく)障害、脱毛といった後遺症が出やすいという傾向が、国立国際医療研究センターのアンケートでわかった。およそ4人に1人が、発症から半年経っても何らかの症状を抱えていることも明らかになった。専門家による査読を受ける前の論文を9月23日に公開した。

女性は男性に比べて、倦怠感、味覚・嗅覚障害、脱毛が出やすかった。リスクは倦怠感が約2倍、味覚障害は約1・6倍、嗅覚障害は約1・9倍、脱毛は約3倍だった。味覚障害が出た人の中で調べても、女性は男性に対して1カ月程度、症状が長引きやすかった。また、若い人や、やせ形の人は味覚・嗅覚障害が出やすいこともわかった。
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