日銀 4月から国債買い入れ増額 長期金利上昇抑えるねらい
2022年3月31日 19時40分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220331/k10013561701000.html

日銀は金融緩和策の一環として定期的に行っている国債の買い入れについて、来月から1回当たりの額を増やすことになりました。大量の国債を買い入れることで長期金利の上昇を抑え込むねらいです。

日銀は今の金融政策の一環として、長期金利を0%程度に、具体的には「プラスマイナス0.25%程度」の変動幅で推移するよう調節するとしています。

しかし、このところアメリカが利上げに積極的な姿勢を示した影響で、長期金利の上昇圧力が強まっているため、日銀は31日までの3日間にわたって、指定した利回りで制限なく国債を買い入れる「連続指値オペ」と呼ばれる措置を行うなどして、金利の上昇を抑え込みました。

こうした中、日銀は定期的に行っている国債の買い入れについて、来月以降、1回当たりの額を増やすと発表しました。

具体的には、長期金利の指標となる満期までの期間が10年の国債については、1回当たりこれまでより750億円増やし、5000億円とします。

満期までの期間が異なる中期や超長期の国債も買い入れ額を積み増し、1か月の買い入れ額を合わせて6500億円増やします。

国債と金利は、国債が買われると金利が低下するという関係にあり、大量の国債を買い入れることで金利上昇を抑え込むねらいがあります。

日銀は引き続き長期金利の動向に応じて、必要な対応を取るとしています。