手を暖めるだけで、不安や恐怖が和らぐことが判明

人類は進化という名の学習を続けて今日まで生き延びている。
危険なものを避けるように学習し、身近な人の社会的支援を得ることで、生存率を上げ、子孫を残せるようになった。

心許せる身近な人のぬくもりや暖かさは、不安や恐怖を減少させてくれることも、我々の先祖は既に学習していた。

この古典的条件づけは今の我々に根付いている。
物理的手を暖めるだけで、不安や恐怖が和らぐことが、『Emotion』に掲載された研究により明らかとなった。

人間に根付いた古典的条件付けこの世にはもっと怖いものがたくさんあるはずなのに、
蜘蛛や蛇を極端に怖がる人がいるのはなぜなのか?
「生物学的準備性」によれば、その答えは過去の進化にあるという

我々の祖先が生きていた時代、蜘蛛や蛇は危険な存在だった。
それらを避けるよう学習した人間は生存率が上がり、それだけ子孫を多く残すことができた。

つまり蛇や蜘蛛の危険性について、私たちは大昔に予習しているのである。
だから私たちは、現代社会に潜む危険より、それらの危険性を優先してしまうという。

その一方で、信頼できる親や友人など、安心できたり、支援してくれる人たちの存在は、そうした恐怖や不安を和らげてくれる。
これも進化が関係している。

https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52311770/