新たな“骨”と衣類…今回のDNA鑑定は? 専門家「前回と発見が場所が離れている」ことに注目

子どもの頭の骨が見つかった山梨・道志村で4日、新たに人の骨のようなものと、黒色とみられる長袖のハイネックが見つかったことが分かりました。DNA鑑定は可能なのか、専門家に聞きました。

元・埼玉県警科捜研の、法科学研究センター・雨宮正欣所長は、今回、発見された骨が、個人の識別できるようなDNA鑑定ができるかどうかのポイントは「発見された骨の量や、鑑定できるだけの細胞が残っているか」だと話します。

そもそも、骨のDNA鑑定ができるのは、腐敗が進んでいないかなどの“骨の状態による”といいます。

DNA鑑定を行う永澤明佳講師「骨はやはりDNAの量が血液や臓器と違って微量ですので、抽出がちょっと難しくなってきます」

骨の場合、とれるDNAが微量なことに加え、砕いて溶かし、液体にするなどの工程も必要なため、時間がかかるといいます。

また、雨宮所長は先月、骨が見つかった場所と今回見つかった場所が離れていることに注目しているといいます。

法科学研究センター 雨宮正欣所長「前回の頭部の骨からDNA鑑定ができなかったのは、1つは『量が少なかった』こと。もう1つは『時間経過・自然環境により必要な細胞が得られなかった』」
「(今回も)なんらかの原因で移動したという可能性が高いと思うので、その過程が同一ではない可能性があるので、鑑定の可否についても(結果が)異なるのではないかと思います」

そして、見つかった衣類について、雨宮所長は「発見された着衣については、ご本人のもの、および家族とか触った可能性のあるもの、それ以外の人物のDNAが検出されるか、このようなことが焦点になると思います」と指摘しました。

警察は、見つかった衣類や靴などと美咲さんとの関連を慎重に調べていて、5日も捜索を行う予定です。

https://news.ntv.co.jp/category/society/387ea853e9f1404b9737c908887352db