北海道・知床半島沖で観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没した事故をめぐり、第1管区海上保安本部(小樽市)は5日午後、行方が分かっていない12人について、北方領土の国後島と北海道との中間ラインを越えて捜索を開始した。1管本部によるこの事故の捜索活動で、中間ラインを越えたのは初めて。

 知床半島先端の知床岬灯台から国後島までは最短距離で40キロ余りと近く、事故の行方不明者が北方領土周辺の海域に流れ着く可能性が指摘されている。このため1管本部はロシア当局に対し、北方領土周辺での捜索について連絡をしており、調整を続けていた。日ロ両国は海難救助に関する協定を結んでいる。

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