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一時帰国の奥井紫麻ピアノ公演 9日・伊予市

ロシアの名門グネーシン記念中等特別音楽学校(モスクワ)に在学する17歳の奥井紫麻(しお)のピアノリサイタルが9日午後7時から、伊予市米湊の市文化交流センター「IYO夢みらい館」で開かれる。主催する日露音楽文化サークル「ベリョーザ」(松山市)の池田慈代表は、ロシアによるウクライナ侵攻に心を痛めつつ「ロシアで学ぶ前途有望な若者の未来が奪われないようにしたい」と企画に至った思いを語る。



 ベリョーザは14年からロシアの音楽家らを招いたコンサートを県内で開催し、文化交流に取り組んでいる。自身もロシアに留学経験があるピアニストの池田代表は、軍事侵攻を非難した上で「ロシアの芸術家がこれまで築き上げてきた素晴らしい芸術があることは知ってもらいたい」と願う。「ロシアの軍事行動により価値観や社会構造は二分化してしまった。その中でも変わらない音楽の素晴らしさを伝えていきたい」と話している。



 リサイタルは一般4千円、学生2千円。問い合わせは池田代表