「イシイのおべんとクン」でおなじみのミートボールを製造する石井食品(千葉県船橋市)は
08年から10個入り120円(税別)の希望小売価格を維持している。
ただし店頭では3袋セットでの販売も多く、1袋100円前後が相場だ。商品仕様は異なるものの、
一部スーパーにはPBのミートボールを卸しており、そちらは80円の値がつけばいいほうだという。

石井食品では値上げ回避に向け、これまでも様々な手を打ってきた。
「例えば、パッケージを1ミリメートル未満の単位でどんどん薄く改良していき、
品質と薄さのギリギリを攻めている」と石井智康社長は明かす。

もう一つは「原材料をシンプルにする」という発想だ。ショートニング、
脱脂粉乳、イーストフード、卵白、コショウ、チキンブイヨン、水あめなど、
年を追うごとに原材料を減らしてきた。今や原材料は鶏肉、玉ねぎ、パン粉と各種調味料だけといっても過言ではない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC125CN0S2A510C2000000/