秋田県の佐竹敬久知事が月刊誌で「核兵器保有も含め、真剣な防衛政策のあり方の議論を始めてもらいたい」などと寄稿したことを巡り、県内で波紋が広がっている。「九条の会」などの県内の市民団体は今月、「県民の総意に反する」などとして撤回を求めた。知事は20日の定例記者会見で「普通のことを言ったまでであって、特に対応することはない」と述べた。

知事が寄稿したのは、月刊誌「WiLL」の6月号「『遺憾』で国は守れない」。「政治家が核保有のメリットとデメリットを議論して、国民に説明しなければなりません。はじめから議論にフタをしてしまうというのは言語道断」「憲法は未来永劫(えいごう)不変なものではありませんので、日本人を平和ボケ状態にした憲法九条は今すぐにでも改正するべきでしょう」などとしている。

https://mainichi.jp/articles/20220520/k00/00m/010/169000c