ロシアがウクライナに侵攻する2カ月前、東京電力ホールディングスと中部電力が
火力発電・燃料事業を統合したJERA(東京・中央)は、カタール産の液化天然ガス(LNG)500万トン超
(年間ベース)の引き取りを終了した。

25年続いた調達契約を更新しなかった。世の中が脱炭素へ傾き、今後も20年単位の
長期引き取りを続けられるのか。電力・ガス自由化後の競争にさらされる企業としての判断である。
一方、国全体でみれば、JERAの行動は600万トンのロシア産LNGの途絶におびえ、
電力の供給力確保に苦しむ足元の状況とのちぐはぐさが否めない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK010NO0R00C22A6000000/?unlock=1