
歴史的な円安で円買いに走る韓国人、その目に映る「宝の山」
円キャリートレード、円預金、日本への不動産投資が活発化
ここ数年で急速に力をつけた韓国人個人投資家は、むしろ円安を投資チャンスと捉えている。
先に挙げたキャリートレードなどはその一つ。実際、韓国の5大都市銀行の円預金残高は4月末基準で6044億円に増えた。
2021年12月末4946億円から22%ほど増加している。このうち半分以上の579億円が今年の3月に新しく入って来た資金だという。
円は2011年10月末に1ドル75円32銭の高値をつけた。現在の円はそれより約60円も安くなっている。ある意味歴史的な水準といえる。
韓国人投資家はこの機を逃す手はないと考えているようだ。
もしこの後、日銀が政策を変更して金利を上げ、円高ドル安(ウォン安)に振れるようなことがあれば、
金利だけでなくキャリートレードを解消することで為替差益も生まれる。
個人投資家だけでなく、コロナ禍が去って日本へのリベンジ旅行を計画する人も円を買っているようだ。
また、価格が高くなりすぎた韓国の不動産は買えないか買えても高い利回りが期待できないが、
安い日本の不動産も買い時だと思って投資を始めた韓国人も増えている。
そうした不動産は、エアビーアンドビー(Airbnb)として活用することを目論んでいるという。
もっと手軽に、今が円預金する適期だとして、円買いに走る韓国人もいる。
今の円安を韓国人の目には宝の山に映っているのかもしれない。
筆者も少しずつ円を増やして、日本の個人旅行が解禁される時に備えておこうとは思っている。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70579?page=3