昨年の大麻検挙、最多更新 7割が20代以下 厚労省

 厚生労働省は28日、2021年の薬物情勢に関する統計をまとめた。

 大麻所持などで検挙された人数は5783人と過去最多を更新し、うち約7割が20代以下だった。後藤茂之厚労相は閣議後の記者会見で「若年層を中心に大麻の乱用が顕著だ」と述べ、薬物防止の啓発活動や取り締まりを進める考えを示した。

 大麻による検挙人数は8年連続で増え、21年は前年から523人増加。10代は初めて1000人に達し、20代は2934人と、20代以下が全体の68%を占めた。10代には中学生8人、高校生189人が含まれる。

 同省の担当者は「インターネット交流サイト(SNS)を通じた取引が増え、若年層が大麻に手を出しやすい環境になっている」と指摘した。

 違法薬物全体の検挙人数は1万4408人で、前年より159人減少した。大麻以外の内訳は、覚せい剤7970人(前年比684人減)、麻薬・向精神薬639人(同1人増)、アヘン16人(同1人増)だった。 
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