演説中に銃撃されて亡くなった安倍元総理大臣の葬儀をめぐり、岸田総理大臣は、自民党の役員会で、ことし秋に「国葬」で行う方針を説明し理解を求めたのに対し、党幹部からは、安倍氏の業績や国内外の評価を踏まえ、国葬が適切だという意見が相次ぎました。
この中で、岸田総理大臣は、安倍元総理大臣の葬儀について「内政・外交の大きな功績や、幅広い哀悼の意が表されていることに鑑み、この秋にいわゆる『国葬』を行うこととした。警備態勢を改めて強化するとともに、活発な弔問外交も予想されるのでしっかり準備していきたい」と理解を求めました。

これを受けて、麻生副総裁が「安倍氏の業績は国内外から高く評価されており、国葬は極めて正しい判断だという認識を共有したい」と述べ、茂木幹事長も「国葬がふさわしく、適切で、党も最大限、協力していきたい」と述べました。

一方、茂木氏は記者会見で、安倍氏の国葬をめぐり、野党の一部から反対や懸念の声が出ていることについて「政府が閣議決定を根拠に国葬を行うことは法律上も全く問題ない。野党の皆さんが何を考えているかわからないが、国民の声や認識とかなりずれているのではないか」と指摘しました。

また茂木氏は、安倍氏の死去を受けて、先週11日から15日まで党本部の敷地内に設けた献花台と記帳台に、およそ1万8000人が訪れたことを明らかにしました。

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