犠牲者の名前を問われ被告「紙が無いと」 軽井沢スキーバス事故公判
https://www.asahi.com/articles/ASQ7P7RL7Q7PUOOB00P.html#:~:text=%E5%A0%80%E8%8B%B1%E6%B2%BB%E6%92%AE%E5%BD%B1-,%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85%E3%81%AE%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%82%92%E5%95%8F%E3%82%8F%E3%82%8C%E8%A2%AB%E5%91%8A%E3%80%8C%E7%B4%99%E3%81%8C,%E8%BB%BD%E4%BA%95%E6%B2%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%B9%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%85%AC%E5%88%A4&text=2016%E5%B9%B4%E3%81%AB%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C,%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E5%95%8F%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

 2016年に長野県軽井沢町でスキーツアーのバスが転落し、運転手や大学生計15人が死亡した事故の公判が21日、長野地裁(大野洋裁判長)であり、業務上過失致死傷罪に問われたバス運行会社イーエスピー(東京都)の社長と元運行管理者への被告人質問があった。遺族の質問に対し両被告は「教育や訓練をすれば事故は防げた」と述べ、運転手への安全教育が不十分だったことを認めた。

 他の遺族は「亡くなった人の名前を言えるか」「あのバスに自分の家族を乗せられたか」と被告に迫った。これに対し、「紙が無いと言えません」(荒井被告)「今は乗せられない」(両被告)と2人は答えた。また、「荒井被告に運転手教育などを任せていた」と繰り返す高橋被告に、遺族が「恥ずかしくないのですか。自分の保身の方が強いのでは」と憤りを伝えると、高橋被告が「保身はしていません」と答える場面もあった。