「心停止を疑ったら、ただちにAEDを」
安倍元首相の銃撃事件を受け日本AED財団が緊急メッセージ…発表した理由を聞いた

日本AED財団によると、「心停止(心肺停止)」とは、心臓がポンプとしての機能を失い、
意識や反応が無く、呼吸もない状態のことだ。
そして、この「心停止(心肺停止)」には大きく分けると、2通りあるとしている。

1つは、「心臓の筋肉が(心室細動と呼ばれる重篤な不整脈などで)細かく震えてしまい、
ポンプ機能を失った状態」。この状態は、心臓のリズムを電気ショックでリセットし、
不整脈による心臓の細かい震えを取り除くことが出来れば、救命できる可能性が相当高いといえるという。

AEDはこの電気ショックが必要な状態(つまり心室細動による心停止)か否かを判断し、
必要な時に「電気ショックが必要です」と教えてくれるのだ。

もう1つは、「心臓の働きが極端に弱くなるか、全く止まってしまった状態」。

心臓の働きとは、十分な血液を脳や全身に送ること。これが、例えば大量出血などの理由で
血圧が極端に下がった場合には、その機能を果たせなくなる。全く止まってしまった状態も同じだ。

この状態でAEDを装着すると、「電気ショックは不要です」とアナウンスされる。
つまり、「全ての心停止に、AEDによる電気ショックが有効なわけではない」と説明している。

そのうえで、心停止の状態の人にAEDを装着すれば、この2つのうちのどちらの状態なのかを判断し、
必要な時に電気ショックをするように指示してくれるので「どのような状況でも心停止を疑ったら、
ただちにAEDを使用して、その指示に従うことが必要」と呼びかけている。

また、これに加えて重要なこととして、「AEDによる電気ショックが行われた後も、
救急隊が現場に到着するまで、胸骨圧迫を続ける必要がある」ともしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/392771