旧統一教会は文鮮明氏を教祖に1954年創設された韓国の新興宗教。
文氏没後現在の教祖は妻の韓鶴子氏だ。だが、韓国と日本では様子が違うらしい。
韓国のキリスト教系テレビ局の記者に聞いた。彼は統一教会をキリスト教の異端として取材し続けている。

CBSテレビ ソン・ジュヨル記者
「現在旧統一教会は、単純なカルトというより宗教と産業が結合した“宗産複合体“の性格が強い。
『統一グループ財団』があり、小・中・高校、大学まであります。
彼らは『天一国』という宗教国家を目指し、国旗も国家も憲法も作っています。
バチカンのようなミニ宗教王国をイメージしています。
その建設資金に日本の信者の献金が使われます(中略)
日本の信者には『先祖があまりにも多くの罪を犯したせいで子孫が苦しんでいるんだ。だからその罪を帳消しにしないといけない』と説いています。
つまり先祖の犯した植民地支配という罪を償うため日本人信者はあらゆる献金をし、先祖解怨をし、懺悔する気持ちで献金をしなさいということです」

文鮮明氏の“お言葉”をまとめた本がある。広辞苑並みの厚さだが、信者は最低1冊は一生の宝として購入するという。
ちなみに430万円だ。この中に文鮮明氏の本音と旧統一教会の本質がある。

北海道大学大学院 櫻井義秀 教授
「原理講論(教典)に韓国語版と日本語版があって、韓国語版には植民地支配がいかにひどいものだったか書かれていて、日本語版にはそれがない。(中略)
“恨みを解く”というのが統一教会の本質なんです(中略)
植民地時代の民族的恨みを解くこととして、日本で資金を調達してそれを韓国に持ってきて世界的な活動に使う。
これが統一教会の本質を成しているんだと思う」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/103895?page=3