ドイツにおける『東京リベンジャーズ』問題
https://comemo.nikkei.com/n/n49ce711e8bdc

ドイツのイベント界隈では今年、『東京リベンジャーズ』問題とでも呼ぶべき事例が注目されています。
いわゆる「マンジ」と「ハーケンクロイツ」をめぐる問題が再燃したとも言えるでしょう。

きっかけは、今年6月に開催された「ドイツのコミケ」を目指すドイツ最大のアニメ漫画イベント「ドコミ」での出来事です。
7万人を超えるファンが来場したイベントですが、ツイッターやフェイスブックなどの
SNSで話題になったのが『東京リベンジャーズ』の「マンジ」をめぐる問題です。
どれくらい話題になったのかというと、ドコミの運営団体が後日、公式に立場表明を行わざるを得なかったほどです。
まずはその立場表明を見てみましょう。

ドイツ語だけでなく英語版もあるのでぜひ直接読んでみてほしいのですが、ざっくりと要点は以下の通りです。
まず、「マンジ」は、宗教的な意匠ではあるが、コスプレではドイツの法律に違反するものとなる(刑法86a条)。
ツイッターで解説する人たちのコメントを読むと、ナチスのハーケンクロイツの禁止には、
似た意匠も同様に禁止する対象となるということです。
なのでコスプレをする場合も、「マンジ」部分は隠す必要があるというものです。

アニメの表現も見ておきましょう。
『東京リベンジャーズ』のオープニング映像のスクリーンショット2枚をお見せします。
ご覧の通り、アニメ版では「マンジ」に修正が加えられていることが確認できます。

『東京リベンジャーズ』のYoutube公式チャンネルが公開しているバージョン
https://assets.st-note.com/img/1659272985132-uwWkVWeW7i.jpg
ドイツ語字幕版
https://assets.st-note.com/img/1659272908574-8QmAayqcss.jpg