GPSの悪用、恋愛感情以外でも禁止 神奈川県警、条例改正の方針 

 恋愛感情以外の動機で相手の居場所をGPSで無断で取得し、つきまとう行為を取り締まるため、神奈川県警は県迷惑行為防止条例を改正する方針を固めた。GPSの悪用を禁止行為に追加する。

 林学本部長が12日の県議会本会議で明らかにした。同様の条例改正は東京都が10月1日から施行予定で、県警は来年中の施行を目指す。

 恋愛感情によるつきまとい行為は、改正ストーカー規制法でGPS対策が強化された。しかし、嫌がらせや恨みなど恋愛感情以外の動機によるつきまといは対象になっていないことが課題になっていた。

 改正案では、相手の承諾なしにGPS機器の位置情報を取得する行為やGPS機器を持ち物に取りつける行為などを禁止行為に盛り込み、いずれも罰則をつける。子どもや高齢者の見守りなど正当な理由がある場合は除外される見通しだという。

 7月に実施したパブリックコメントには137件の意見が寄せられ120件が賛成の趣旨だったという。「認知症の高齢者にGPSを持たせるときなど例外規定を設けて」などの要望もあった。林本部長は12日の本会議で「パブコメの結果を踏まえ、改正条文の解釈も含め周知に努めたい」と述べた。
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