(台北中央社)台北市立動物園は23日、18歳のジャイアントパンダの雄「団団」にてんかん発作と見られる異変が現れ、MRI検査の結果、左大脳半球の一部に液化壊死が見つかったと明らかにした。
現在は抗てんかん薬を投与して容体を密に観察しているとし、詳しい検査結果が出た後で治療計画を決める方針。

記者会見に出席した同園パンダ館の陳玉燕(ちんぎょくえん)館長によれば、先月23日、団団が歩行時にふらついていることに飼育員が気付いた。
監視カメラの映像をさかのぼって確認したところ、同日午前7時ごろ、団団の口元に泡が付いているのを見つけ、獣医はこれらの徴候からてんかん発作だと判断した。同30日、31日にも1〜2分間の発作があったという。
団団は今月18日にMRIなどの精密検査を受けた。脳の病変について考えられる原因を探るため、脳脊髄液を採取し、化学検査を行う。

化学検査の結果が出るまでには1〜2週間かかる予定。

陳館長によると、団団は検査以降、非公開のエリアで休んでおり、食欲や活動力は従来の8、9割まで戻った。

園は、団団が生まれた中国・四川省の臥龍パンダ保護研究センターと連絡を取り、病気の原因と治療の方向性を検討する。新型コロナウイルスの水際対策の緩和後に中国側に獣医の派遣を要請するかについては、いかなる可能性も排除しないとした。

同園の獣医は、ジャイアントパンダにてんかん発作が起きる症例は臥龍で数件確認されているのみで、それぞれの個体の発症の原因や病気の経過も異なる上に、データの収集や分析も比較的困難だと説明。できることは全て努力すると述べた。
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