会議場の外に集まった500人の活動家、教師、政治家、市民の中には、多くの宗教指導者がいた。
テキサス州の小学校で起きた銃乱射事件で21人が死亡し、銃の権利に関する全米の議論が再燃、テキサスに数百人のデモ隊が集まり抗議を行った。
会議では、ドナルド・トランプ前大統領などの政治家が講演する予定だった。

「銃の暴力は私たち全員に影響する」と、メーガン氏は語った。
「米国に住むすべての人々の生活は、個人的なレベルで銃の暴力にさらされる可能性がある」

ヒューストン消防署長のサミュエル氏が開いた記者会見では、抗議デモに参加する予定の人たちに衝突しないよう警告する一幕もあった。

事件の後、宗派を超えたコミュニティーは行進を終え、木陰に集まり、キリスト教、イスラム教、仏教のコミュニティーの代表者がスピーチを行った。
ウバルデで殺害された犠牲者の名前を厳粛に読み上げた後、ホスピスのチャプレンであるラファエル師がスペイン語で祈りをささげた。
しかし、その後方では、ルーテル・キンドレッド教会のアシュリー牧師が「地上に平和を、今日から始めよう」と書かれた看板を掲げて立っていた。

デラギアコマ牧師は、自分が銃を所持していることも認めつつ「私たちは皆、悲しみや不満に応え、信仰を持つ者としてそれを調和させる方法を探しているのだ」と語り、
「私たちは意見が違うことよりも、共有していることの方が多いと思う。私は銃を所持している。
しかし、私たちはどのように銃なしで自分自身を守り、何よりも大切な、犠牲にさらされる命を守ることができるのだろうか」と述べた。

宗教者の中には、NRAの会員であることを罪に近いと話す人もいた。
「もしあなたが毎朝起きて、キリスト教徒であると主張し、この組織のメンバーであるなら、悔い改める必要があると言いたい」と、
「万人の司祭」と自称する信仰に基づく活動家、ジェリー氏は言った。
「銃で平和を作り出すことはできない」

ウバルデでの銃乱射事件の翌日、NRAは声明を発表し、18歳の単独犯による暴力事件を非難し、学校の安全性を高めるための努力を強化するよう促した。
しかし、会議の外にいる宗教指導者たちは集った人々に対し、銃規制を制定するよう議員に呼びかけることを促した。
「私たちの願いは、対人殺傷用兵器を禁止する法律を制定することだ」と、ドーシャー氏は語った。
「これまでこの問題に取り組んでこなかった人たちが、家に帰り、銃による暴力、銃文化への加担について本当の意味で会話をしてくれることを望んでいる」

http://www.kirishin.com/2022/06/27/54879/