ロシア軍、南部の水力発電ダムに爆発物設置か…人為的に洪水なら数十万人被害の恐れ

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、ビデオ演説で、ロシア軍が一方的に併合した南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムに爆発物を設置したとの情報があるとし、爆発を阻止する必要性を訴えた。

ゼレンスキー氏は演説で、ドニプロ川沿いにあるダムの破壊は「大量破壊兵器の使用に匹敵するテロ攻撃だ」と述べ、ロシアを非難した。ゼレンスキー氏は、露軍がダムを破壊して人為的に洪水を起こそうとしている可能性を指摘。
ダムが破壊されれば、州都ヘルソンを含む約80の自治体に暮らす数十万人が被害を受ける恐れがあるとしている。

この発電所を巡っては、露軍のセルゲイ・スロビキン総司令官が18日、ウクライナ軍が発電所に向けた大規模なミサイル攻撃を準備していると主張していた。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221021-OYT1T50143/