2022年10月29日
続出する五輪汚職逮捕。政治とカネ=利権根絶のカギはどこにあるのか?<評論家・佐高信氏>
月刊日本
バックナンバー

―[月刊日本]―
政治と経済の癒着


東京五輪―― 東京五輪汚職をめぐって元電通の高橋治之氏や、AOKI前会長の青木拡憲氏、KADOKAWA会長の角川歴彦氏などが逮捕されました。森喜朗元総理も任意で事情聴取を受けています。一連の問題により、一部の人たちが利権を食い物にしている構図が明らかになりました。佐高さんは政治や企業の問題を追及してきましたが、なぜこうした利権が生じてしまうのでしょうか。

佐高信氏(以下、佐高) 政治が経済に介入するところから利権は生じるんですよ。本来であれば、いま統一教会をめぐって問題になっている「政治と宗教の分離」ではないけども、政治と経済は分けておかなければならない。政治は政治の原理、経済は経済の原理で回す必要がある。この原理が踏みにじられ、政治と経済が癒着してしまっている。

https://nikkan-spa.jp/1868366