スペースX、アメリカ宇宙軍の衛星を搭載した「ファルコン・ヘビー」の打ち上げに成功

11/2(水) 20:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a5e32d0e7f3f12de2bd5dd594cd7737a7c5ec8c

スペースXは日本時間2022年11月1日に、アメリカ宇宙軍のミッション「USSF-44」の衛星を搭載した「ファルコン・ヘビー」ロケットの打ち上げを実施しました。衛星の軌道投入やサイドブースターの地球帰還を含めて、ミッションに成功したことをアメリカ宇宙軍が報告しています。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■打ち上げ情報:ファルコン・ヘビー

ロケット:ファルコン・ヘビー(USSF-44 Mission)
打ち上げ日時:日本時間2022年11月1日22時41分【成功】
発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ)
ペイロード:Tetra 1, LDPE-2(数機の小型衛星を搭載)

ファルコン・ヘビーの打ち上げは2019年4月以来4回目で、約3年ぶりです。また、帰還した2機のサイドブースターは、2022年内に予定されている次回のアメリカ宇宙軍ミッションに用いられるとのことです。
■ペイロード情報:USSF-44

参考画像:Northrop Grumman製のESPA

USSF-44は、アメリカ宇宙軍(USSF:United States Space Force)がナンバリングしたミッション名で、ファルコン・ヘビーにはMillennium Space Systemsの小型衛星「Tetra 1」とNorthrop Grumman製の衛星バス「LDPE-2」が搭載されていました。

Tetraは、アメリカ宇宙軍が運用する軍事用超小型衛星で全4機が計画されています。Tetra 1はプロトタイプとして軌道上で動作実験が行われる予定です。

LDPE-2(別名:ROOSTER 2)は、超小型衛星6機を搭載できるESPA(※)です。LDPE-2にはロッキード・マーティン製の「LINUSS-A 1」「LINUSS-A 2」などが搭載されていたと見られますが、詳細な情報は明らかにされていません。

※ESPA…EELV Secondary Payload Adapterの略で、相乗りした小型ペイロードの軌道投入に使われます。