物価対策の目玉「値下げ補助金」の影…LPガスの2200万世帯を“見殺し”にする経産省の言い分

原資の補助金は事業者に支給し、料金明細に記載。利用者が値下げを実感でき、岸田首相は「直接的な支援」と胸を張る。しかし、LPガス(LPG)は対象外。事業者の業務効率化などの支援にとどまる。

都市ガス2700万世帯に対し、LPGは地方を中心に2200万世帯。東京の隣の山梨は一般家庭の9割がLPGを使っている。 この“LPG外し”に、地方からは「都市部しか大事にしないのか」との不満が噴出。西村経産相は「値上げ率が都市ガスより低い」と釈明しているが、ちゃんちゃらおかしい。LPGはもともと割高だからだ。

月20立方メートル使用した場合、都市ガス(LNG)は4468円(首都圏=10月検針)。石油情報センターによると、関東地区のLPGはナント1万4444円(9月30日時点)に上る。LPGの熱量がLNGより2.18倍であることを考慮しても1.5倍も割高だ。

切り捨てられる2200万世帯の怒りは爆発するのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/00228f24cc6851fccd21952270c92e78ad646f3d