中日が、メジャー通算41本塁打のアリスティデス・アキーノ外野手(28)=レッズからFA=と契約したことが28日、分かった。推定年俸は120万ドル(約1億6700万円)。
【写真】レーザービームも魅力…中日加入のアキーノ
 ドミニカ共和国出身のアキーノは、2018年にレッズで大リーグデビュー。翌年に頭角を現し、1試合3発を含む4試合連続本塁打を放った。この中には、当時カブスのダルビッシュからの一発も。同年は出場56試合で打率2割5分9厘で19本塁打、47打点。秋山とレッズで競った昨年とレギュラー争いした今年も、10本塁打をマークした。
 パワーの裏付けは193センチ、100キロの体格と、本塁打数だけじゃない。19年には打球速度約190キロの一発を放った。エンゼルス・大谷や今季、ア・リーグ記録の62本塁打のヤンキース・ジャッジらとも肩を並べる豪快な打球から、目が離せない。
 守備では、強肩を全世界に発信済みだ。今年8月25日のフィリーズ戦で、右翼フェンス直撃の当たりを処理してワンバウンドでバックホーム。一塁走者をタッチアウトにした。MLB公式ツイッターは、動画と共に「99マイル(約159・3キロ)の大砲」と送球速度を伝え、反響を呼んだ。
 チームは今季、12球団最少の62本で、1試合の平均得点は12球団唯一の2点台。一方で通算2000安打を見据える大島と、今季に初タイトルとなる最多安打に輝いた岡林が1、2番コンビで躍動。得点力底上げの下地は整っている。最下位からの巻き返しへ、打線のキーマンとしてアキーノが、ドラゴンズブルーのユニホームに袖を通す。

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