
「双方が金属バットなどを持ったヤンキー仲間を引き連れてにらみ合い、結局その場は解散したんですが、少女の方が知人の小口容疑者に相談。日を跨いだ2日の午前2時頃、彼は被害少年の住むアパートに、ケツもちをしていた暴走族メンバー20人ほどを呼び、車6台で取り囲む暴挙に出たわけです」
小口容疑者らは「話すことがあるから乗れ」と少年を車で拉致。およそ3時間にわたり連れ回し、「殺す」「指をつめろ」などと脅して暴行、さいたま市内を流れる荒川の河川敷近くで解放した。川口署に被害少年が「SNSでトラブルになった」と訴え、警察が捜査に乗り出したのだ。
「ヤクザも幼稚に…」
小口容疑者の自宅近所の住民に聞くと、
「家には特攻服の輩や髪を染めた中学生くらいの女の子が出入りしていたよ。警察沙汰も多く、盗難車のバイクを家の前に放置して捕まったりしていた。仲間が神奈川県警に追われ、関係先として捜査員が張り込んでいたこともあったね」
暴力団取材の第一人者であるノンフィクション作家の溝口敦氏はこう嘆く。
「SNSのトラブルだから若い暴力団員が絡んだのかもしれませんが、子供のケンカですよね。大人の暴力団員なら相手にしませんから、ヤクザも幼稚になりましたね。暴力団の構成員数は減少の一途で若手は歓迎されますが、暴力団対策法の絡みで銀行口座も作れないので、組から“半グレのままでいろ”と指導され、プロが育たない傾向にあります」https://news.livedoor.com/lite/article_detail/23413267/