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「カルビーに勝つにはこれしかない」湖池屋がカラムーチョという禁断の味に手を出したワケ

1975年、「カルビーポテトチップス うすしお味」が100円で発売。この“価格破壊”はポテトチップス業界に衝撃をもたらした。当時、湖池屋を含む各社は150円の横並び。100円に下げれば利益は出ない。それはカルビーとて同じことだが、「かっぱえびせん」で十分に儲かっていたカルビーは採算度外視で勝負に出た。

 「カルビーさんの品質が良くなったんです。ポテトチップスの製造はノウハウが必要なので、どんなメーカーでも参入当初は品質が十分じゃない。だから参入当初のカルビーさんが『50円安い』というのは、ある意味で妥当だったんです。ところが、カルビーさんの品質が徐々に上がって湖池屋との品質差が縮まってくると、『湖池屋が50円高い』ことが市場で通用しなくなっていきました」