https://news.yahoo.co.jp/articles/684e41121ff97e1c4a30cd7a27b9eb8cd61a9f60

合計特殊出生率(女性が生涯に出産する平均の数)1.51人、平均寿命77.15歳。いずれも東南アジアの新興国タイの2019年の人口統計データである(ともに世界銀行)。一方、日本は前者が1.33人(令和4年版少子化社会対策白書)、後者の男性が81.47歳、女性が87.57歳(同3年厚生労働省)であるから、それほどの大きな違いはない。

タイでは今、急激に少子高齢化が進行し、子どもの数が減少している。2017年に約70万人だった新生児は、2021年には約54万人と2割超の激減ぶり(保健省)。代わって増えているのが高齢者で、65歳以上の人口割合は2021年時点で13.5%(日本28.7%、国連調査)。これが年々増加している。