島根県大田市立五十猛小学校の敷地内で12日、男児2人が軽乗用車にはねられ重軽傷を負った事故で、車を運転していた会社員男性(19)が事故直後、駆けつけた大田署員に「同乗の友人から抜け道として敷地内を案内され、走行した」という趣旨の説明をしていたことが分かった。

 同署によると、男性は友人(18)を車に乗せ、学校近くの友人方から敷地内にある幅約4メートルの道路を通って国道9号へ向かう途中で、小学校に用事はなかったという。

 市教育委員会によると、少なくとも現校舎が完成した1991年以降、通り抜けができる状況だった。過去には、通り抜けをしないよう求める看板を設置した時期もあったが、事故時は設置されていなかった。

市教委は事故を受け、市内の小中学校を対象に同様の状態がないかの調査を開始。必要に応じて現地調査などに着手するという。同校は応急策として、国道9号側の入り口に車の徐行を促す看板を設置した。

 市教委の森博之教育部長は「学校に用事のある方しか道路を利用できないようにするなど、同様の事故が二度と起きないよう対策を講じたい」と話した。

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