ウクライナ侵攻では、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵部隊が最前線を担っている。
そんなワグネル傭兵部隊内で反乱が起きていた映像が6日、ロシア版SNS「テレグラム」に投稿されたと、
英紙ガーディアンが9日までに報じた。映像はウクライナ軍の無人偵察機がドネツク州バフムートで撮影したもの。
継続して、最も激しい戦闘が行われている。

 映像では、ワグネル傭兵4人が負傷した隊長らしき人物の手足を持って運んでいる。
保護するのかと思いきや、ガレキの中に運び、その後、スコップで隊長を乱打。生死は不明だ。

 ワグネルは、大量殺人鬼や殺人にためらいのないマフィアなど、ロシアの囚人から特に凶悪な人材をスカウト。
最前線で6か月間、戦い抜けば、恩赦を与えるという条件だ。ワグネルの傭兵約5万人のうち、
4万人ほどが最前線で使い捨てられる囚人傭兵で、残り1万人はマリなどで戦闘経験豊富なプロ傭兵。
ワグネルはプロを温存しているとされている。生存率は極めて低いが、先日、実際に20人ほどが恩赦で釈放された。

 ウクライナ軍の砲撃の中、囚人傭兵チームは十数人1組で、装備不足のまま数十メートル前進し、塹壕を掘る。
そして、別のチームが塹壕に入り、そこからまた前進し、塹壕を掘る。この繰り返しだという。逃げようとした場合、
後ろで見張っている隊長が逃亡者を射殺するか、捕らえて睾丸を切り落とす拷問を加えるという。
それだけに囚人傭兵たちは不満を抱えており、すきあらば隊長をぶちのめしたいと思っているのかもしれない。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/253514