騒音の主である「山本」は男性で、どうやら一人暮らし。外見は強面という感じではなく、冴えない中年といった感じだ。40代だろうか、いつもスウェットの上下で、コンビニのビニール袋からストロング系のアルコールをのぞかせている。

自分の部屋に戻ったAさんは山本に仕返しするために、YouTubeを大音量にしてスマホを天井近くまでかざしたり、椅子に立って、テーブルで天井を叩いたりした。

そうすると、火に油を注ぐように、山本の騒音はますます大きくなる。

同じようにボールを強く床に叩きつけ、さらに、「オラー」「オイ!」「ふざけんな」などという声が聞こえてきた。消耗戦の様相を呈す泥試合に、その日は朝まで眠れなかったという。

その日を境に、山本は昼夜を問わず音楽を大音量で流すようになった。Aさんの反撃は明らかに逆効果だったのだ。

おそらく、普通の人ならばこの時点でギブアップし、限界だろう。しかし、Aさんは「このまま山本の騒音に負けてたまるか」とさらに意固地になる。

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