鳥インフルで41万羽殺処分、埋却地から漏れた液体がため池汚染 鹿児島県の埋め替え進まず 農家「米を作れず死活問題」

鹿児島県出水市野田の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザの殺処分埋却地から液体が漏出した問題で、県は17日、住民向けの説明会を開いた。
県はこれまで、鶏41万羽の死骸などの埋め替えについて年度内を目指すとしてきたが、現在も作業に着手していないことに、住民から不満の声が上がった。

説明会は1月に続き3回目で、住民の要望に基づき実施した。県によると、漏水対策として、
現在の埋却地から東に約100メートル離れた場所に深さ5メートルの穴を掘り、
3層のシートで覆った上で死骸などを埋める方針。作業期間は、移設地の整地などを含めて約2カ月とした。

現在、漏出した液体が近くのため池などを汚染しており、現場近くの農家らは「1月の説明会から具体的に進んでいない。
汚染水では米は作れず死活問題」と県の対応を批判。地下水や川の水質検査をこまめに実施し、穴もさらに深く掘るよう求めた。

説明会後、県畜産課の大薗浩之家畜防疫対策監は「今回出た意見を検討し、米作りなどに影響が出ないよう対応したい」と話した。
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