たとえば2022年1月には、20代の男女2人が、300人が見守る前で銃殺された。女性は平安南道保衛局(秘密警察)の政治局長の娘という「お嬢様」だったが、ボーイフレンドとともに韓流映像ソフトの複製、販売を行なっていったのだ。


以前なら、秘密警察幹部の父親の権力で、罪をもみ消すことができたかもしれない。しかし北朝鮮では、社会統制のための新法が後には「見せしめ」のための処刑が増える傾向がある。2人が死刑になったのも、反動思想文化排撃法が影響したと見られた。

しかしだからと言って、法の条文に死刑が規定されているとは限らない。司法手続きによらない即興的な処刑はもちろん重大な問題だが、たかが(と敢えて言う)韓流ドラマを売っただけで死刑にすると決めた法が、今後も体制の続く限り存続する状況も身の毛がよだつ。https://news.nifty.com/article/world/korea/12240-2257290/