人間の脳みそは、ネットワーク上につながったニューロン(つまり、ニューラルネットワーク)で構成されています。
一つ一つのニューロンは、シナプスと呼ばれる複数の接合部から送られた入力シグナルに応じて、出力シグナルを決めるという単純な仕組みでしかありません。
そんなニューロンが集まっただけで、なぜ「知能」や「自意識」が生じるのかに関しては、まだはっきりと分かっていません。

一つだけ分かっていることは、単純な哺乳類から人間に進化する過程で、特に人間にだけ備わっている特別な器官が脳の中に作られたわけではなく、
頭蓋骨の中のニューロンの数が増えるに従い、「知能」や「自意識」が、出現した(emerge)という事実だけです。

つまり、人工知能においても、人間の脳と同様に、ニューロンの数が増えた結果「知能」が出現する、という興味深い現象が起きたことを示しており、私はここに注目すべきだと考えています。

そう考えると、今後、さらに人工知能が進化した結果、その中に「自意識」のようなものが出現しても全く不思議はないのです。

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