ある動画(※「文春オンライン」サイトの記事末尾に掲載)に登場する1人の男。

女性のようなサラサラの長髪で、ボーダー柄の半袖Tシャツからはみ出た腕には、数々のカラフルなタトゥーが彫られている。学生時代に全国大会への出場経験もある少林寺拳法を披露しているようだが、下半身の着衣はなく、クッションを叩く様子はどこかおかしい――。

男の名前は濱口佑也(25)。「ニドラアサシン」という名前で活動する人気ラッパーだ。ニドラアサシンこと濱口容疑者が今月、警視庁に逮捕されていたことが、文春オンラインの取材で分かった。

濱口容疑者の知人が明かす。

「彼は4月13日、元交際相手(20代)の自宅前で『俺はすべてを捨てて、お前のところに来たのになんでインターフォンに出ないんだ!』『詐欺師!』などと騒ぎたて、駆けつけた警察官に警察署に連行されました。過去にも元交際相手宅で同様の騒ぎを起こしていたようです。

薬物使用の疑いがあったことから尿検査を行ったところ、陽性反応が出た。今後、再逮捕など拘留が続くとみられます。過去にも、睡眠薬のオーバードーズで搬送された救急病院で、MDMAの陽性反応が出たという話もあり、彼の薬物使用に対して捜査のメスが入っています」(捜査関係者)

取材班は濱口容疑者の知人から、覚せい剤の使用後に“ラリっている”状態の濱口容疑者の動画や写真などを複数入手。そのうちの1本が冒頭の“少林寺拳法露出動画”だ。

ほかにも充血した目を見開いて支離滅裂な言葉をしゃべっている様子や、冒頭のように下半身を露出して暴れている動画もある。尋常ではない様子からは、薬物の恐ろしさがうかがえる。

覚せい剤のパケ(小包み)と一緒に写る写真や、腕の静脈に沿って注射痕が残っている濱口容疑者の腕の写真もある。

知人らによると、濱口容疑者は大麻なども含め常習的に違法薬物を使用しており、その頻度は近年、加速的に増していったようだ。直近の言動は「明らかに常軌を逸していた」という。

ニドラアサシンとしてラッパー活動をしていた濱口容疑者は兵庫県出身。「朝からXO」という楽曲がSNSでバズり、有名ラッパーの仲間入りを果たした。メロディアスなビートに乗せた聞き取ることが困難なラップが「中毒性がある」と若者を中心に支持を集め、ラップで対戦相手を言い負かすMCバトルイベントの常連にもなった。中性的な顔立ちを生かし、メイクやネイルをして女装するなど個性的なファッションも人気だ。

一方で、さまざまな奇行が目立ち、薬物の影響の噂は絶えずつきまとっていた。

「彼の武器は早口のラップです。ただ、早口なだけじゃなく何を言っているのか本当によくわからないんですよ。言葉として成立していないというか……。だからMCバトルでも、相手はニドラが何をディスっているのかわからなくて、バトルが成立しない(苦笑)。

頭が“イッちゃっている”ように見えるので、薬物をキメてラップをしているんじゃないかという噂もありました。最近ではあるイベントのステージ裏で号泣しているところを目撃されたこともありますし、昨年にはインスタライブ中に交際相手の下半身を激しく触り、大炎上していました。

だから彼が逮捕されたと聞いても、『まさか』とはならないですね」(業界関係者)

昨年10月には、元交際相手がInstagramで濱口容疑者の覚せい剤の使用を“暴露”したこともあった。

このことについて、濱口容疑者は、今年2月に公開された知人ラッパーのYouTubeに出演し、「人生でふざけたことは何回もある」「半年以上前の動画や1年以上前の画像を流された」などと釈明。

あくまでも過去の話として、現在は病院で処方された薬以外は使用していないと説明したが、実態は全く違っていたという。

「大麻は毎日。MDMAやコカインのほか、覚せい剤についても少なくない頻度で使用していました。さらに睡眠薬のオーバードーズもしており、精神的におかしな状態が続いていました。そんな彼を心配する周囲がもう止めるようにと諭しても、『俺はラッパーだから止めない』などと聞く耳を持たなかったそうです」(前出の知人)

《ヤバい“覚せい剤後動画”入手》人気ラッパー・ニドラアサシン容疑者(25)が逮捕「覚せい剤やMDMA、大麻を乱用」「下半身を露出し少林寺拳法を披露する異常行為も…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/59a663761b28ce8cdfb157db0a0fc12f9d20d8e3