施設に入れず…大きすぎる負担
大悟さんは障害者総合支援法に基づく支援区分は、最も高い「6」だ。特別な支援が必要となる。平日は二つのデイサービスを利用し、夜は両親の住む家とは別の借家でヘルパーと過ごしている。ただ送迎をはじめ、日々の内服薬や洋服の準備は母の雅恵さんが行う。
高等部卒業後には、施設への入所を希望した。しかし、その望みはかなわなかった。

これまでの6年間、複数のサービスを組み合わせて、何とか大悟さんの居場所を補ってきた。家族の負担は大きく、両親ともにうつ病を患った。大黒柱の英樹さんは一時、休職を余儀なくされた。