数年前のおうち時間のときは家でパンを作る人が増え、最近ではその土地でしか買えないご当地パンが人気を集めるなど、毎年ブームを生み出している「パン」。そんななか、次にヒットするパンとして注目を集めているのが「中華パン」です。
中国のパンがなぜ人気を集めているの?そもそも中国のパンってどんなものなの?など、意外と知らない「中華パン」の魅力を解き明かすべく、最新の中華パン事情についてお届けします!
・東京の中華ベーカリーが大人気
中国のパンといえば「饅頭(マントゥ)」といわれる中国式の蒸しパンをイメージする人が多いですよね。見た目は真っ白で、いわゆる肉まんの“皮”というとわかる人が多いかもしれません。中国では中に好きな具材をはさんだり、スープに浸して食べることが多いそうです。
そのほかにも油で揚げた「油条」という細長い揚げパンは知っている人も多いのではないでしょうか。中国や台湾では朝食の定番として食べられていて、サクッとした食感とふわっとした食感がミックスされ、朝からでもパクパク食べられちゃうおいしさ。現地では豆乳やおかゆに浸して食べる人が多いのだとか。日本では業務スーパーなどでも販売されているほか、おうちでも作りたて、揚げたてを楽しむことができます。
でも、中国のパンってそれだけではないんです。昨年2022年に東京・新小岩に「劉記 中華面食(りゅうきちゅうかめんしょく)」という中華パンの専門店がオープンすると、その種類の多さに「中国のパンってこんなにいっぱいあったんだ!」と驚く人が続出。
初めて見るようなパンもたくさんあり、蒸しパンや揚げパンのほかに「餡餅」(シャンピン)といわれる中にお肉や野菜が入った日本のおやきのようなパンや、サクサクしたパイ生地の「酥餅(スゥビン)」という甘いパンも!また、「小小酥(シャオシャオスゥ)」というパイ生地だけどふわふわした食感のパンには、あんこや紫芋、黒ごまなどが入っていて、バリエーションも豊富に取り揃えられています。