ベルゲンの研究者が培養脳にチャットAIを使って人間と会話させる

ベルゲン科学技術大学のハンス・オーラフ・ヨハンセン教授らの研究チームは、人工的に作られた培養脳にチャットAIを接続して、人間と会話できるようにする実験に成功したと発表した。
これは、培養脳の認知能力や感情を測定するための新しい手法として期待される。

研究チームは、iPS細胞から作った培養脳に電極を埋め込み、チャットAIと連携させた。チャットAIは、培養脳の電気信号を解析してテキストに変換し、人間との会話を仲介した。
逆に、人間からのテキストメッセージは、チャットAIが電気信号に変換して培養脳に送信した。

実験では、培養脳がチャットAIを通じて人間と簡単な自己紹介や趣味などの話題で会話することができた。
また、培養脳は、人間からの質問に答えるだけでなく、自ら質問を投げかけることもあった。これは、培養脳が好奇心や興味を持っていることを示す可能性があるという。

ヨハンセン教授は、「培養脳がチャットAIと会話することで、その内部状態や思考プロセスを推測することができる。
これは、培養脳の認知能力や感情を測定するための新しい手法として期待される」と述べた。
また、「培養脳が人間とコミュニケーションできることは、倫理的な問題も提起する。培養脳にどのような権利や責任がある。

https://www.stemcell.com/technical-resources/area-of-interest/organoid-research/neural-organoids/overview.html