「ほぼ死ぬ」ネコの感染症、コロナ禍経て劇的改善 でもまだ残る課題
https://www.asahi.com/articles/ASR5M4QWFR5BULBH007.html

昨年5月。兵庫県内に住む生後11カ月でオスのミックスネコ「だいちゃん」が、
「かみよし動物病院」(神戸市)に運びこまれた。

神吉剛院長は、だいちゃんのこれまでの経過や現在の状況から「猫伝染性腹膜炎」(FIP)と診断した。
新型コロナと同様、コロナウイルスという種類のウイルスによって引き起こされる感染症だ。

「レムデシビル」で食欲が戻った

神吉さんは、動物用の「レムデシビル」という注射薬で治療を始めた。
レムデシビルはもともと、エボラ出血熱の治療薬として開発が進められていたが、
新型コロナにも効果を示すことが分かり、日本では2020年5月にコロナ治療薬として特例承認された。
この薬の動物向けのものが使えるようになっていた。

レムデシビルを点滴すると、翌日には食欲が戻った。目の炎症も改善が認められた。