「このままでは自己破産しか…」銀行が預金残高を “改ざん” 投資マンションに巨額ロ-ン

銀行の甘い誘いに乗って、富山県内の50代の女性が投資用のマンションを次々と購入、巨額のローンを組ませられました。しかし、やがてローンの返済が困難に…。「このままでは自己破産するしかない」女性に何があったのでしょうか?

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女性:「この上に9の桁が全部追加されている。きれいに。900万上乗せされていました」

富山県内に住む50代の女性。女性が銀行に提出した預金通帳の記録を見ると、残高が28万3367円だったはずが、928万3867円に。およそ900万円増えていました。
別の通帳も。

女性:「この数値の上に6。桁が追加されています」

さらにもう1つも…。

女性:「7の数字がすべて(追加されている)」

通帳の記録が改ざんされ、合わせて2200万円残高が増えていたのです。

■交渉がうまくいかなければ自己破産…

女性:「(契約時)不動産業者さんがコンビニでコピーしてきますって言ってコピーしてこられて。それをスルガ銀行さんにお渡しされました。これ(改ざんされた通帳)を見て、融資するかどうか審査されているんです」

知らぬ間に改ざんされた預金の残高。女性は次々と投資用のマンションを買うことになるのです。そして今…。

女性:「交渉がもしうまくいかなかったときは、自己破産かなと思ってます」
(略)

2018年、スルガ銀行で、シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる不正融資問題が発覚したのです。スルガ銀行は審査を通りやすくするため、シェアハウスのオーナーの収入を実際より多く見せようと、預金通帳などの記録を改ざん、巨額の融資をしていたのです」

■銀行にだまされるなんて思いも寄らない…

シェアハウスとは別のもの。まさか自分は…と思いながら、女性は中古マンションを買ったことを家族に打ち明けます。

女性:「主人に打ち明けたんです。主人はもうノイローゼのようになってしまいました」

これをきっかけに、女性は弁護士に相談。スルガ銀行に資料の開示請求をしたところ、女性の預金通帳などが改ざんされ、本来借りられないローンを負わされていることがわかったのです。構図はシェアハウスの問題と同じでした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a4835ffdafaa17cd1ea73a9bb3f82fcef6b8327